2010年12月18日土曜日

せどり男爵数奇譚

1974年に刊行された梶山季之さんの本だが違和感なく読めた。本に魅せられせどりを職とした成金男爵の跡継ぎの半生をひょんなことから知り合った小説家に語らせるお話し。6話から成りそれぞれせどりのエピソードが語られている。世の中には本に狂った人がいて狂わせる本があることを教えてくれる。最後の章の装丁家のお話は想像しながら読んで行くのが辛かった。いくら本の内容にマッチした装丁でもそんなものはいらないってのが率直な感想。

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