ガダラの豚 中島らも著
まず私は大きな勘違いをしていた。そしてそれは失敗を招いたのであった。
ガダラの豚をLibraroidで検索した時、最初に出てきたのが集英社の文庫3巻だったのだが、単行本でも3巻あるものと思い込んでしまった。だから終盤の盛り上がり部分でも、次の巻ではどうなるんだろうと思い描きながら読んだため、最大の盛り上がり部分にのめり込むことが出来なかった。
それとケニアに渡っってからは、読みながらどこかでこの場面読んだことがあるという思いが頭に引っかかっていた。読み終わって色々考えた結果、それは多分、梨木香歩の「ピスタチオ」なんだろうと思う。もうピスタチオの内容があやふやになっていて思い出せないのだが、その時の感想が
『梨木香歩「ピスタチオ」読了。たぶん理解していない。
ダバ・疫病・マース・HIV、ジンナジュ・洪水・旱魃・血液・鳥?、呪術医・鳥使い、双子・人・鳥、ピスタチオ・カンカンデロリ・・・あーわからん。考えないことだ。感じることで納得するしか無いな。理屈付けてもしょうがない。』
ってことなんだから覚えていないのも当たり前か。
まあピスタチオと違いこの「ガダラの豚」は冒険活劇。頭の中に映像が流れてゆく。
宗教、テレビ業界、新興宗教、超能力、マジック、アフリカ、呪術師、アドベンチャー、暴力が入交りしっかりと計算されたドタバタを演じてゆく。思いの外、多くの登場人物が亡くなるのが引っかかるところだが、あまり後ろへ引きづらないからそれほど気にならなかった。
なにより二晩睡眠時間を2,3時間にさせたのだから面白さは十分。
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