2014年5月8日木曜日

ロードムービー(2回目)



ロードムービー(講談社文庫)

冷たい校舎の時は止まる」を読んでもう1回読み直した。

前回とはまったく別の感想になる。

ロードムービー
諏訪裕二と桐野景子の子供トシとその友達ワタルのお話。
二人は結婚し、諏訪は国会議員、景子は実家の病院で医者になっていた。
トシは二人の子供らしい子供であった。
鷹野と深月も結婚することとなったようだ。

道の先
片瀬充と彼が学生時代のバイトで塾講師をやっていた時の生徒大宮千晶との話。
「冷たい・・・」では最も存在感がなく一番先にいなくなった充だが、彼なりに成長していた。
梨花への想いもそれなりに吹っ切れたようだ。
梨花もサカキ君に逢えそうだ。

トーキョー語り
スピンオフの中のスピンオフ。
前回読んだ際、このお話を読むのを忘れていたようだ。
「道の先」のスピンオフ。
転校生に対するあこがれ、いじめ。
大宮千晶は遠山さんになっていて、美月みたいなさくらちゃんが出てきた。

雪降る道
ヒロが亡くなった後のヒロと深月のお話。
「冷たい・・・」本編でもヒロは深月に助けてもらったと言っていた。その頃の話。
若い榊も登場し、推理能力を働かせる。
そして成長した二人は冷たい校舎に向かう。


街灯
鷹野(ヒロ)が煮詰まった時に向かう1本の街灯。そこからは一つの部屋の窓がよく見える。
灯りがついていて、その向こうに彼女がいることを確認することでヒロは今を乗り越えることができる。そして窓に手を振って自分の部屋に戻る。

☆☆☆☆★




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