2014年3月21日金曜日

恋歌 (れんか)



恋歌  朝井 まかて 講談社

樋口一葉の和歌の師匠で萩の舎を主催していた中島歌子こと林登世の自伝的小説。一葉の姉弟子の三宅龍子(花圃)を語り部に歌子の手記を読む形で、
幕末の水戸藩の天狗党と諸生党の内紛に翻弄され、最愛の夫を失いその夫を最後まで愛した歌子の生涯を語っている。
君にこそ恋しきふしはならいつれ
さらば忘るることもをしへよ
さすがに直木賞受賞作だけあって今まで読んだまかてさんのお話しの中でピカ一だった。

☆☆☆☆★

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