2014年8月31日日曜日
誰か
誰か―Somebody (文春文庫) 宮部みゆき
ペテロの葬列、名もなき毒、誰かの順に読んでしまった。
義父嘉親の三郎への接し方は一貫していた。菜穂子との関係は所々で最後の結末を予想させる伏線らしきものを感じた。
梶田姉妹と姉の婚約者の関係はバレバレ感あり。その関係が心地よいものでないのがこのお話自体の感想となってしまった。
☆☆☆★★
2014年8月23日土曜日
日本その日その日3
日本その日その日 (3) (東洋文庫 (179)) モース
九州への旅の途中から京都、奈良への旅と最後の東京での生活。下手な西洋料理よりも日本の食事を上手いと感じるようになっている。
焼き物の造詣も下手な骨董品屋に負けない。
母国と同じくらい日本と日本人を愛してくれたモースにありがとうと言いたい。
☆☆☆☆★
2014年8月12日火曜日
天国旅行
天国旅行 (新潮文庫) 三浦しおん
巻末に「心中」を共通のテーマにした短編集と記してある。
直接心中がテーマのもの、話の過程で心中が出てくるもの、心中に見せかけた殺人、心中といえば言えなくもないそんな話が7編。
テーマがテーマだけに愉快な話はない。「遺言」がまだましな読後感であった。
森の奥
富士の樹海で自殺しようとした男と謎の男の樹海道行き。
遺言
「あの時死んでしまえば良かった。」が口癖の妻への遺言。
初盆の客
祖母の初盆に訪ねてきた客は、祖母の孫だと名乗る。
君の夜
夢の中では別の生活がある女性の話。避けようのない定めに導かれて行く。
炎
憧れていた高校の先輩が焼身自殺した。その真相は・・・。
星くずドライブ
付き合っている彼女が死んで幽霊となって現れた。
SINK
一家心中から一人生き残った男。あの時水の中で足首をつかんだ母親の気持ちは・・・。
sinkってのは沈むってことなのね。
☆☆☆★★
2014年8月5日火曜日
新発田 そば処しま
お蕎麦が出てくるには少し時間が掛かるが、美味しいお蕎麦と揚げたて天ぷらがいただけるなら苦になる程ではない
。
更科系の白いお蕎麦が特徴的。
お蕎麦は十割のせいなのか短めのものも結構あるが、食べた感じはそれほど気にならなかった。
好みのお蕎麦で美味しく頂きました。
お店のお母さんが「はじめはそばつゆにつけず大根おろしだけつけて食べてください。」とおっしゃるのでそのようにしたが、つゆにつけた方がやっぱり美味しい。
天ぷらは「海老といか」を注文。カラッと揚がり、海老は頭からしっぽまで美味しく頂けました。
大根おろしでもう少し食べればよかったのかもしれないが、そばつゆがもうちょっと濃いか量があると私としては申し分ないところだ。
値段はもりが900円、大盛りは300円プラス。ちょっと高い。一番粉だけだからしょうがないのかな。
2014年8月3日日曜日
ミッドナイト・バス
ミッドナイト・バス 伊吹有喜 文藝春秋
新潟市から高速道路で1時間程の架空の市、美越市にあるバス会社の白鳥交通。
そこで高速バスの運転手をしている高宮利一。東京の会社をやめ突然帰郷した息子怜司、ゴスロリのショップで働きながら仲間とウェブサイトで魔法少女のキャラをやる彩菜、別れた妻の美雪、今の恋人志穂。そしてその周辺の人々が織りなす人間模様。
悪人のいないお話し。まあ少し美雪の今の夫に問題はあるが大したものではない。
結末も未来のある終わり方だった。
伊吹さんの本ははじめて。三重生まれの人が何で新潟に住む人を主人公にお話を書いたのか不思議であったが何か繋がりがあったのだろう。うれしいことだ。
名前を見て男性か女性か悩んだが話の内容は女性が書いた感じがすると思ったら正解であった。
写真を見たら素敵な女性であった。
☆☆☆☆★
2014年8月1日金曜日
日本その日その日2
日本その日その日 (2) E.S.モース (東洋文庫 (172))
外人教員としての仕事、北海道への旅、6か月間の帰国後の東京での生活と九州への旅の途中の鹿児島までが収められている。
1巻に比べ日本食が食べられるようになり、日本の火消に対する考え方も認識を改めたようだ。
スケッチも一段と上手くなった気がする。
☆☆☆☆☆
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