漁港の肉子ちゃん 西 加奈子 (幻冬舎文庫)
だめな男を吸い寄せる肉子ちゃん。
ださい何かも、ばんばん手に入れる肉子ちゃん。
冷静で大人びた小学生の娘キクりん。
そんな二人の日常生活が語られてゆく。
最後にキクりんの出生の秘密が明かされる場面では鼻の奥がツンとしてくる。賢いキクりんはずっと前に気づいていた。
お馬鹿でダサい肉子ちゃんの大きな愛に包まれてキクりんが素直で綺麗な娘に育つことを期待する。
本当は石巻を舞台にしたかったのだが東日本大震災の影響で日本海側の漁港を舞台にしたそうだ。話される方言は聞き覚えのある新潟県中越地方のものだった。
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