2012年1月20日金曜日

天游―蘭学の架け橋となった男



天游―蘭学の架け橋となった男 (くもんの児童文学)

中川なをみ著 こしだミカ挿画

江戸時代後半大阪で活躍した蘭学者中天游の話し
この人のことは全く知らなかった。紹介された文章には福沢諭吉や大村益次郎が学んだ適塾の緒方洪庵の先生とあり興味をそそられた。
副題にある通り、大槻玄蕃、海上随鴎、橋本宗吉等の功績を自らの成果とともに思々斎塾を開き次世代に引き継いだ 人であり、暮らしに役立てる学問を目指した人であったようだ。
また、一途に妻を愛した人であったが、読んでいてあまりに妻さださんが素晴らしく天游が愛想を尽かされ無かったのことに感動した。
読みながら童話を読んでいるような気分になったが、著者の中川なをみさんは著者略歴を見ると日本児童文学者協会に所属されていた。
また、こしだミカさんの挿画も優しく、くもん児童文学が出版していることを考えるとこ、の本を読むには年をとり過ぎていたのかも知れない。

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