2014年1月31日金曜日

王になろうとした男


王になろうとした男 伊藤 潤 文藝春秋

毛利新助、塙九郎左衛門直政、荒木村重、津田七兵衛尉信澄、彌介といった信長に仕えた5人に焦点を当てた短編5話。
荒木村重、彌介以外は余り名前を聞いたことが無かった。
それぞれ作者の独自の解釈で歴史を語っている。真に受けてはいけないがそうかもしれないなんて考えると楽しくなってくる。

☆☆☆☆★

2014年1月30日木曜日

泣き童子



泣き童子 三島屋変調百物語参之続  宮部みゆき 文藝春秋

「おそろし」、「あんじゅう」に続く三島屋変調百物語第三弾。
18歳のおちかが聞く怪異な話6編。

魂取の池
くりから御殿
泣き童子
小雪舞う日の怪談語り
まぐる笛
節気顔

人の心に潜む恐ろしさ、哀しさを上手く描いている。

個人的には泣き童子が逃れられない結末に怖く悲しく辛かった。

☆☆☆☆★


2014年1月28日火曜日

そば処花岡


小諸市にある昨年の末に開店したばかりらしいお蕎麦やさん。
当然お店は新しく綺麗だ。



もりそばにかけそばに天ぷら。盛は普通盛にその倍の中盛と半分の極小盛と三段階。
わさび、ネギの他に大根おろしも付いてきて中盛で630円。
蕎麦も美味しく蕎麦湯も濃厚でコスパ結構高い。
注文があるとすれば麺の幅が不揃いなこと。わざとなんだろうか?

2014年1月26日日曜日

世界でいちばん美しい



世界でいちばん美しい 藤谷 治 小学館

藤谷さんの過去の作品で読んだ語り部の設定。音楽にもキリスト教にも詳しくない私には解らなかった。

☆☆★★★

2014年1月23日木曜日

はなとゆめ



はなとゆめ (単行本) 冲方丁 角川書店

白露の置くを待つ間の朝顔は
  見ずぞなかなかあるべかりける

朝、白露が置くのを待つか待たないかの、ほんのいっときの間・・・・・・
それしか咲いてくれない朝顔の花は、むしろ見てしまうことで残念な思いに駆られる。
そんなことなら、いっそ花など見ないほうが良かったのではないかと。

朝顔の花を人の美しさ、栄光、誇りといった「華」に例え、それらもいつしか衰えてしまうものだと言う。しかし「華」を見られて幸せだったと清少納言は語る。

中宮定子VS藤原道長の上っ面をさらっと撫でた感じで清少納言に語らせた。
と言ったお話し。

☆☆☆★★

2014年1月16日木曜日

あさひ山 蛍庵





越州からリニューアルして初めての訪問。

蕎麦の味は変わっていない。

そば御膳じゃなくてせいろにすれば良かった。

2014年1月14日火曜日

ナウシカの飛行具、作ってみた



ナウシカの飛行具、作ってみた 発想・制作・離陸――メーヴェが飛ぶまでの10年間 八谷和彦 幻冬舎

この飛行具を飛ばすための過程を一直線に書いてあるのかと思って読み始めたのだが、著者八谷さんの10年間が書かれていた。
これはこれでいいし、メーヴェを造って飛ばそうという創造性・行動力は素晴らしいと思う。
しかし、読み物としてyoutubeで飛行しているところを見た感動が、素直に伝わって来ず期待と違ったないように少しがっかりしている。

☆☆☆★★



2014年1月10日金曜日

そば処 薬師 (魚沼市)



小出からR352を奥只見方面へ向かい、薬師スキー方向へ左折。スキー場手前にあるはずなのだが雪がひどく真っ白でよくわからない。かろうじて他のお客さんの車が4台ほど停まっていたので助かった。「営業中」の看板も雪で真っ白だった。


いただいたのは「ざるそば」大盛り(800円+200円)。
おそばの色が緑がかっていたから、てっきり布海苔を銅鍋で煮た色かと思いきや、そばの若葉を陰干しして粉末にしたものが混ぜてありその色だそうで、つなぎは山芋と2~3割の小麦粉と書かれていました。
歯ごたえのあるプリッとしたそばの香りがするおそばでした。
大盛りのおそばの量は上品なお店の二人分くらいで味も量も満足できました。

そばつゆはちょっと薄めでたっぷり。薬味はネギの他に紫蘇の実とみょうがの漬物にわさび。
しそ、みょうがは味が強く蕎麦の味が負けてしまうようでもったいない気がした、もっと最後の方に入れればよかったと後悔。

海苔が邪魔だったから、次に立ち寄る時は50円安いもりそばにしようと思う。

2014年1月5日日曜日

シフォン・リボン・シフォン



シフォン・リボン・シフォン 近藤史恵 朝日新聞出版

介護、認知症、乳癌、性不一致といった重くなりそうなテーマなのだがランジェリーショップを舞台に淡々進められて行く。一気に読めるお話。

☆☆☆☆★

2014年1月4日土曜日

黄金機械



金色機械  恒川光太郎 文藝春秋

空を飛ぶ船に乗ってやってきたと伝えられる幽禅家。その跡継ぎの母、燕と娘ちよ。物語の始まりはここなのだが、無闇に時系列を入れ換えている。

途中、壮大な広がりを期待したのだが尻窄みとなった。
もったいない作品であった。

☆☆☆★★

2014年1月2日木曜日

桜ほうさら



桜ほうさら 宮部みゆき PHP研究所

甲斐の国では、「あれこれいろんなことがあって大変だ」ってことを「さらさほうさら」と言うらしい。そんな状態の古橋笙之介が、板塀を燃料として壊された長屋の部屋から見える桜の木の下に切り髪の女性を見つけるところから話は始まる。上総の国搗根藩のお家騒動に絡む、本の装丁の桜色に合ったお話だった。

元旦にNHKで放送があったらしいがキャストがあまりにイメージと違い見る気にならなかった。

後半ちょっと話の持ってゆき方が強引だったので星3つ
☆☆☆★★