2015年7月22日水曜日

小暮写真館 宮部みゆき


小暮写眞館 (書き下ろし100冊) 宮部みゆき 講談社



花菱一家が小暮写真館だった建物に引っ越してきたところから始まる。

一家は両親と二人の男の兄弟の4人家族。
親戚付き合いはほとんどない。
物好きな父親は、古びた写真館を改装せずに看板まで残して住むことにした。
小暮写真館が商売を再開したと勘違いした女子高校生が持ってきた心霊写真の謎を、語り部役の花ちゃんこと花菱英一が解くことで心霊写真専門家とのうわさがSNSで広まる。
女子バレーボール部の田部女子から不思議な写真を渡され解明を強制され、対応のきつい不動産屋の垣本女子の協力を得て解決する。
不動産屋の主人からカモメの人形の写った写真を渡され、なぜカモメが移っているのか解明を依頼される。
ヒントが自主製作映画にあると知るが、未成年だけでは観せないと館主に言われたため垣本女史とともに映画を観て謎を解く。

ここまでが導入部。これから家族の愛と、男女の愛のお話へと展開してゆく。

導入部分が長くはじめの内は読み辛かったが、後味はけっこう爽やかだった。

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