2013年7月27日土曜日
ガソリン生活
ガソリン生活 伊坂 幸太郎 朝日新聞出版
母子家庭の望月家のマイカーである緑のデミオが語る望月家が遭遇する事件の顛末。
事件の展開に力技的強引さはあるが、亨のキャラの良さで帳消しにしている。
エピローグを要らないと思う人もいるだろうが、私はエピローグが有ったことが嬉しいし、思わせぶりな終わり方より『やあ、ザッパ、ひさしぶり。』と緑デミに語らせたことに感謝する。
今回の音楽はフランク・ザッパ。
ジャズ・ロックのミュージシャンであり、ギタリストとしての評価も高く、米大統領に立候補も考えたというそっち方面も好きな人だったらしい。
音楽は聞いていないが不協和音を活用ってことで、私としてはお気に召さないような気がする。
☆☆☆☆★
ヒヤー・カムズ・ザ・サン
ヒア・カムズ・ザ・サン 有川 浩 新潮社
真也は30歳。出版社で編集の仕事をしている。
彼は幼い頃から、品物や場所に残された、人間の記憶が見えた。
強い記憶は鮮やかに。何年立っても、鮮やかに。
ある日、真也は会社の同僚のカオルとともに成田空港へ行く。
カオルの父が、アメリカから20年ぶりに帰国したのだ。
父は、ハリウッドで映画の仕事をしていると言う。
しかし、真也の目には、全く違う景色が見えた・・・・・・。
この7行のあらすじから誕生した二つの小説。
大切な人への想いが、時間と距離を越え、人と人を繋げていく。
有川浩が贈る、物語という希望。
・・・と帯には書いてある。
間違いではない。
試みとしては面白いのかもしれない。
しかし物足りない読後感がある。
文字数の問題か、こちら側の期待が大きかったのか。
☆☆☆★★
2013年7月20日土曜日
2013年7月18日木曜日
2013年7月15日月曜日
2013年7月13日土曜日
英国一家、日本を食べる
英国一家、日本を食べる マイケル・ブース
著者マイケル・ブース一家が3ヶ月の日本滞在期間で北海道、東京、大阪、京都、福岡、沖縄で食べ、感じた日本を著した本。多少皮肉のある褒め言葉もあったが、日本を楽しんでくて、日本人の気づかない日本を知らしめてくれた。
☆☆☆☆★
2013年7月4日木曜日
プリンセス・トヨトミ
プリンセス・トヨトミ (文春文庫) 万城目 学
会計検査院と大阪国の戦い・・・戦いとか国は大仰。そうなのだ!この物足りなさは戦いの場面が中途半端なんだ。
発想は面白い。登場人物も個性があり魅力的。しかし、文字数が多い割に薄っぺら感がある。
時系列を前後させているが余り効果的でない。
うーん批判だらけになってしまった。
☆☆☆★★
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