2014年9月24日水曜日

海うそ



海うそ 梨木香歩 岩波書店

昭和の初め、人文地理学の研究者、秋野は南九州の遅島へ赴く。かつて修験道の霊山があったその島は、豊かで変化に富んだ自然の中に、無残にかき消された人々の祈りの跡を抱いて、彼の心を捉えて離さない。そして、地図に残された「海うそ」ということば・・・。
五十数年後、不思議な縁に導かれ、秋野は再び島を訪れる。いくつもの喪失を超えて、秋野が辿り着いた真実とは。

中世の地鎮のための木簡に「吾都」と書かれていた。「あと」と呟いた秋野は「波音(はと)村」は「吾都」、わが都だったのだと思い至る。

五十数年振りに海うそを見た秋野に、息子は綺麗だという。そして良信の防塁に似ているという。

何かがわかったようなわからないような・・・。そんな終わりだった。

明治時代の一地方における廃仏毀釈のありようの一部をみた。

☆☆☆☆★

2014年9月17日水曜日

やぶ平



大もり600円。
新潟市中央区曽野木団地の中のお蕎麦屋さん。
テルサに用があって鳥屋野潟対岸のお蕎麦屋さんに行こうと思ったら水曜定休。仕方なくナビで近所のお蕎麦屋さん探して入った。値段相応でした。


ただ、先客のガードマンが仕事着で昼にビール飲んでいてびっくり。

白浜屋でラーメン食べたほうが良かったかとちょっと後悔。

2014年9月8日月曜日

満願



満願  米澤穂信 新潮社

6話の短編集

米澤さんらしいブラックなお話し。2話既読であった。

1.夜警
  通報を受け交番から出向いた警察官が死んだ。その訳は・・・。

2.死人宿
  かつての恋人を探し当てて訪れた先は死人宿と噂される山奥の旅館だった。

3.柘榴
  生産性の無い夫と別れることを決めたさおり。当然自分に付いてくると思っていた二人の娘が夫を選んだのは・・・。

4.万灯
  Story Seller Annexで既読。
  商社員としてバングラディッシュで天然ガスの利権を争う中で伊丹はどこで間違ってしまったのか・・・。

5.関守
  伊豆半島の桂谷峠でここの所、道路から崖下への墜落事故が続けて発生している。
  都市伝説のネタを探して古いドライブインを訪れたフリーのライターの運命は・・・。

6.満願
  Story Seller Vol.3で既読。
  夫が作った借金のため人を殺してしまったかつての下宿先の主婦を弁護した弁護士が思い当った本当の真相は・・・。

☆☆☆☆★

2014年9月7日日曜日

海鮮居酒屋 笑福 ざるそば



予定していたお蕎麦屋さんに行くことが時間的に厳しくなったので新潟駅前で昼食を食べることにした。居酒屋さん店頭のランチメニューにお蕎麦の写真が有ったので寄ってみることにした。

あんまり期待はしていなかったのだが、汁は少しぼんやりしていましたが、普通に美味しい布のりそばでした。

ざるそば 630円