2026年7月18日土曜日

おわかれはモーツァルト

 

榊場隆平が殺人事件の犯人と疑われる。榊場の盲目は芝居ではないかと絡んできたフリーライターが榊場の練習場で殺された。警察に連行されそうになるその時に現れたのは岬洋介。
彼は司法研修生時代の同期を助けるため全てのスケジュールをキャンセルし、法廷で父親と対峙したばかりだった(岬洋介の帰還)。
その後は大きな問題もなく榊場のコンサートも岬との2台演奏をアンコールとして終え、岬洋介による謎解きが行われる。
まあ、盲目か否かは科学的に証明できるんじゃないかと思うが違うんだろうか?と思いAIに聞いたらできるとの答え、だったら別にフリーライターの妄言に怯えることもないのにと思ったら気が抜けてしまった。★★★☆☆

クロエとオオエ

 

有川さんのラブコメ。なんのてらいもなくラブコメ。横浜で三代続く宝石商の嫡男オオエとその下請けの工房でジュエリーのデザインと製作をするクロエの出会いから結婚までのお話し。
語るのはオオエ。それまで宝石商の若様夫人という玉の輿を夢見る女たちに言い寄られるまま付き合って来たオオエ。結婚は見合いでと思っていたのもかかわらず、合コンで出会ったクロエに一目ぼれ。しかし、なかなか告白できずウジウジするオオエと思いもかけないデザインのジュエリーを次々と作って周囲の人のピンチを救っていくクロエの強さと二人のイジイジした関係を有川さんが描く。
宝石について元々知識がどのくらいあったのかは分からないけど、作家って色々勉強しなければならないんだなぁってのが素直な一番の感想。後は読み終わってから「有川ひろ」って著者名に気づいた。調べたら2019年かららしい。「浩」が男と勘違いされやすく、画数が多くサインも面倒とか諸々で替えたってことでした。
★★★★☆

2025年10月28日火曜日

ババヤガの夜

 

著者 : 王谷晶
河出書房新社
発売日 : 2020-10-23
2025ダガー賞翻訳部門受賞作
これを翻訳するのはナカナカ難しいと思うが、翻訳部門で受賞は王谷さんも素晴らしいが翻訳したサム・ベットさんも素晴らしいんでしょうね。
女性を主人公としたバイオレンスもので最後にどんでん返しも用意されているお話。
ある程度現実味は無いと割り切って読む必要はある。
☆☆☆☆★

2025年3月27日木曜日

合唱 岬洋介の帰還 (宝島社文庫)

 

日本中が注目する残忍な殺人事件の犯人を取り調べ中に銃殺したとして殺人罪の被告となった検事の天生。東京検察庁の岬次席検事が裁判を担当することで弁護を引き受ける者がいない。窮地の友を救うべくピアニスト岬洋介が日本に戻って来る。さて天生の裁判は如何に・・・というお話し。
岬洋介登場から、謎解きがあまりにもスムーズに行き過ぎるが、爽快感がある展開だった。だから良しとする。
★★★★☆

2024年12月24日火曜日

婿どの相逢席

 

ひょんなことから大店の仕出屋『逢見屋』の長女お千瀬と知り合った小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助。めでたく婿入りし、人もが羨む逆玉婚のつもりが一見若主人、それはあくまで建前で大女将、女将、若女将が実権を握り婿の義父と鈴之助は隠居と変わらない待遇だと祝言の翌日に申し渡される。
そんな『逢見屋』の仕来りと千瀬の妹達からの冷遇を耐え一つ一つ変えて行く。
のんびりした誰からも気軽に声を掛けられやすい雰囲気のほんわかした鈴之助が次第に逢見屋を変えてゆき家族と店の懸案事項を解決してゆく様をにやにやしながら読める作品でした。
★★★★☆

クジラアタマの王様

 

都議会議員と製菓会社の広報マンとアイドルが夢と現実の中でチームとなって戦うお話し。
伊坂作品なので当然宮城県も舞台となる。
挿絵に漫画があり理解を手助けしてくれる。
語り部は広報マン。
ハシビロコウが何だったのか、夢なのかパラレルワールドなのかどちらが夢で、現実なのかといったところもあって、ちょっともやもやの残るが、テンポのいい語りであっという間に読み終えるけれど、
ハシビロコウの学名が「クジラアタマの王様」だと知った。
★★★★☆

2024年12月18日水曜日

きんぴか

 

出所したてのヤクザ、罠にはめられた元国会議員秘書、自分の信念に基づきお偉いさんをコテンパンにした元自衛官の3人をリタイアしたデカがどう使うのか?ってお話。

ピスケンが救急救命センターの看護婦長、自称「血まみれのマリア」に恋をした。軍曹とヒデさんはどう思うのか?!ピスケンの恋の行へは?

金ぴか完結編。まだ読んでいたかった。また3人にあいたいと思わせる破天荒な奴らの物語。

敵対する組の親分を殺り13年刑務所で過ごした阪口健太、通称ピスケン。
湾岸派兵に断固反対し、単身クーデターを起こした挙句、自殺未遂をした大河原勲、通称軍曹。
収賄事件の罪を被り、大物議員に捨てられた元政治家秘書の広橋秀彦、通称ヒデさん。
あまりに個性的で価値観もバラバラな3人が、何の因果か徒党を組んで彼らを欺いた巨悪に挑む!悪漢小説ということだが、この3人に加え個性豊かな登場人物がハチャメチャな物語を津l食ってゆく、痛快なお話しでした。
結構古い発行の本なんで続巻は望めないだろうな。