2025年3月27日木曜日

合唱 岬洋介の帰還 (宝島社文庫)

 

日本中が注目する残忍な殺人事件の犯人を取り調べ中に銃殺したとして殺人罪の被告となった検事の天生。東京検察庁の岬次席検事が裁判を担当することで弁護を引き受ける者がいない。窮地の友を救うべくピアニスト岬洋介が日本に戻って来る。さて天生の裁判は如何に・・・というお話し。
岬洋介登場から、謎解きがあまりにもスムーズに行き過ぎるが、爽快感がある展開だった。だから良しとする。
★★★★☆

2024年12月24日火曜日

婿どの相逢席

 

ひょんなことから大店の仕出屋『逢見屋』の長女お千瀬と知り合った小さな楊枝屋の四男坊・鈴之助。めでたく婿入りし、人もが羨む逆玉婚のつもりが一見若主人、それはあくまで建前で大女将、女将、若女将が実権を握り婿の義父と鈴之助は隠居と変わらない待遇だと祝言の翌日に申し渡される。
そんな『逢見屋』の仕来りと千瀬の妹達からの冷遇を耐え一つ一つ変えて行く。
のんびりした誰からも気軽に声を掛けられやすい雰囲気のほんわかした鈴之助が次第に逢見屋を変えてゆき家族と店の懸案事項を解決してゆく様をにやにやしながら読める作品でした。
★★★★☆

クジラアタマの王様

 

都議会議員と製菓会社の広報マンとアイドルが夢と現実の中でチームとなって戦うお話し。
伊坂作品なので当然宮城県も舞台となる。
挿絵に漫画があり理解を手助けしてくれる。
語り部は広報マン。
ハシビロコウが何だったのか、夢なのかパラレルワールドなのかどちらが夢で、現実なのかといったところもあって、ちょっともやもやの残るが、テンポのいい語りであっという間に読み終えるけれど、
ハシビロコウの学名が「クジラアタマの王様」だと知った。
★★★★☆

2024年12月18日水曜日

きんぴか

 

出所したてのヤクザ、罠にはめられた元国会議員秘書、自分の信念に基づきお偉いさんをコテンパンにした元自衛官の3人をリタイアしたデカがどう使うのか?ってお話。

ピスケンが救急救命センターの看護婦長、自称「血まみれのマリア」に恋をした。軍曹とヒデさんはどう思うのか?!ピスケンの恋の行へは?

金ぴか完結編。まだ読んでいたかった。また3人にあいたいと思わせる破天荒な奴らの物語。

敵対する組の親分を殺り13年刑務所で過ごした阪口健太、通称ピスケン。
湾岸派兵に断固反対し、単身クーデターを起こした挙句、自殺未遂をした大河原勲、通称軍曹。
収賄事件の罪を被り、大物議員に捨てられた元政治家秘書の広橋秀彦、通称ヒデさん。
あまりに個性的で価値観もバラバラな3人が、何の因果か徒党を組んで彼らを欺いた巨悪に挑む!悪漢小説ということだが、この3人に加え個性豊かな登場人物がハチャメチャな物語を津l食ってゆく、痛快なお話しでした。
結構古い発行の本なんで続巻は望めないだろうな。

2024年5月18日土曜日

ロマンシエ

 

気持ちは乙女な美術系男子のお話し。
遠明寺美智之輔は、絵が上手で同級生の男の子高瀬君に恋する男の子。両親から有力政治家の娘との結婚を迫られ美大を卒業後、逃れるように憧れのパリへ留学していた。
アルバイト先のカフェで美智之輔は、凄まじい勢いでパソコンのキーボードを打つ日本人女性にあう。その女性は美智之輔が愛読している超人気ハードボイルド小説の作者であることが判明。彼女は訳あって歴史あるリトグラフ工房idemに匿われている。美智之輔の卒業が迫りビザが切れる期限が迫るなか、愛しい高瀬君がidemに登場し、恋の行方と美智之輔がパリに残れるか?!スリルとサスペンスの恋愛コメディは終盤へ。
読み終わってムフフとなるお話しでした。
★★★★☆

2024年1月29日月曜日

街とその不確かな壁

 

著者 : 村上春樹
新潮社
発売日 : 2023-04-13
ジャンルをファンタジーにしたが良いのだろうか?
書き出しは次元が違う二つの世界の話が並んで進んで書かれていたため理解できず物語に入りこめなかった。
2部、3部と読みやすくはなったが、最後まですっきりすることはなかった。
我々が生活していると思われる世界と、時計の針の無い壁の中の世界。音楽のある世界と音楽の無い世界。図書館に本がある世界と図書館に本がなく卵型の容器に古い夢しかない世界。影と本体、どちらが影でどちらが本体なのか、結局そんなことは関係なく意識だけの問題なのか。壁の中の世界は私が作り上げた世界なのか。イエローサブマリンのパーカーの男の子が継承した壁の中の世界は何が違っているのだろうか。
僕にはわからないことだらけだ。
★★★★☆

2024年1月19日金曜日

私たちの世代は

 

小学生で新型コロナウィルスの影響で不自由で制限された生活を強いられた世代の二人の女の子のお話し。
時間軸は子供時代と大学を卒業してからとが順繰りに繰り返される。
異なった環境で育った二人が、コロナの影響を受け育ち、ひょんなことから出会う。

コロナ世代のお話しと知り、読むのをちょっとためらいましたが、瀬尾さんらしいほんわかした中に周りの環境に負けないで強く明るく生きていく人達のお話しでした。
★★★★☆